宅建士ってどんな資格?難易度は|女性の需要がある理由

皆さんは「宅地建物取引士(通称:宅建士)」という資格をご存知でしょうか?

宅建士は不動産取引には欠かせない資格で、就職活動や転職活動に有利なことから年々注目度が高まっている資格です。

また、女性宅建士の需要があることも注目するべきポイントと言えます。

この記事では実際に宅建士試験に合格している私が、宅建士の概要や試験難易度、勉強方法、試験に合格することによって得られるメリットを紹介します。

これから就活する女子大生、転職を考えている女性の皆さんは必見です。

目次

宅建士(宅地建物取引士)ってどんな資格?

まずは、宅建士がどんな資格なのかについて紹介します。

宅建士は不動産取引法務の専門家として、不動産業(厳密には宅地建物取引業)に従事するための国家資格です。

受験者数は毎年20万人程ですが、合格率は15%程度と低いので、資格を持っているだけで就職・転職に有利な資格と言えます。

宅建士の仕事は、不動産の売買や賃借の際に必要な次の3つを行うことです。

  • 重要事項の説明
  • 35条書面(重要事項書面)への記名
  • 37条書面(契約書)への記名

これらは宅建士の専権業務(独占業務)として定められており、宅建士しか行えません。

皆さんもアパートを借りる際などに、不動産会社から書面について説明を受けたのではないでしょうか。

その説明をしている人こそ、まさに宅建士なのです。

試験の難易度はどのくらい?

宅建の合格率は15%程度で、50点満点中35点程度(約7割)が合格ラインになる年が多いです。(合格ラインは、毎年変わります)

試験内容は、「権利関係(民法や借地借家法など)」「宅地建物取引業法」「法令上の制限(建築基準法など)」「税・その他」の4ジャンルから出題されます。

不動産業界で働いたことがある人であれば、宅地建物取引業法や法令上の制限については普段の業務で触れているので、民法について試験勉強すれば合格ラインには到達できるでしょう。(不動産業界の人でも不合格になるひとはたくさんいます。だからこそ、宅建合格者の需要は高いのです)

不動産に全く関わりのない人は、一から全てを勉強することになります。そのため、合格に必要な勉強時間は300時間~500時間は必要です。

既に法律について学んでいる大学生の場合などは、もう少し勉強時間は少なくて済みます。

宅建は難関資格の一つです。どのような人でも合格するためには、毎日欠かさず勉強する必要があると言えます。

宅建試験の試験日や受験料、注意点など

ここからは、宅建試験の試験日や受験料、注意点などについて紹介します。

申し込み期間

7月

試験日

10月中旬(日曜日)

合格発表

11月下旬~12月上旬

受験料

8,200円

受験申し込みは、概ね7月上旬〜7月下旬の1カ月間です。

しかし、7月上旬には申し込まないと、受験会場の選択肢がなくなる可能性もあるので早めに対応しましょう。

また、インターネット申し込みの受付期間は7月中旬までなので、気をつけてください。

宅建の勉強方法や時間のつくり方

ここからは、宅建の勉強方法について、私の体験をふまえながら紹介します。

まず、トータルの勉強時間については、先ほども紹介した通り概ね300時間~500時間必要です。

私の場合は受験する年のGWから6か月間勉強し、トータル勉強時間は300時間~350時間程度でした。(1日あたりの勉強時間は、4~6月までは毎日2~3時間、7月~10月までは毎日1時間程度)

勉強のコツとしては、次の3つを意識してください。

  • 勉強する順番を考える
  • まとまった時間を確保する
  • 過去問を活用する

勉強する順番は、こちらがおすすめです。

  1. 宅建業法
  2. 権利関係
  3. 法令上の制限、税、その他

①宅建業法

宅建業法は宅建試験の肝となり配点も大きいですが、難解な法律文が出てこない比較的分かりやすい分野です。

そのため、「宅建試験に慣れる」ためにも、最初に勉強することをオススメします。

②権利関係

宅建業法を勉強し終わったら、権利関係を勉強しましょう。

権利関係は民法、借地借家法、不動産登記法など、難解な法律を理解しなければなりません。暗記をするというよりは、法律の立法趣旨や存在意義などを覚えると理解しやすいです。

③法令上の制限、税、その他

法令上の制限、税、その他のジャンルは、ほとんど暗記科目です。そのため、勉強順は最後に回しても問題ありません。

時間の作り方

これらの勉強をこなすためには、まとまった勉強時間を確保しましょう。慣れない法律問題を隙間時間だけで勉強すると、知識が定着しないためです。

私の場合は、早起きして1時間勉強・お昼休みに50分程勉強・寝る前に1時間勉強、と時間を捻出していました。

最後に、必ず過去問を活用してください。

過去問は、確実に満点を取れるようになるまで繰り返し解くことがおすすめです。私の場合は、12年分の過去問集を15周しました。

合格者がおすすめする教材

ここでは、おすすめの教材について紹介します。

まず、教材ですが、私は「わかって合格る宅建士|TAC株式会社(宅建士講座) 編著」を使いました。

この教材は、分野別に4分冊できることが特徴です。そのため、会社のお昼休みに勉強する時などに重宝します。

また、勉強している箇所と過去問が結びつきやすいよう構成されているので、得点力に直結するテキストです。

加えて、同じシリーズの「わかって合格る宅建士 過去問12年PLUS〈プラス〉」もおすすめです。

こちらも問題と解説が分冊するので、間違えた箇所をストレスなく見直せます。

合格者がおすすめする予備校

続いて予備校について紹介します。(私は独学でしたので、実際には通っていません。)

宅建試験のために予備校に通う場合、有名どころのTACやLEC、アガルートを選ぶ人が多いです。

しかし、先ほど紹介した本を「TAC株式会社」が出しているように、やはりTACの宅建指導には定評があります。

もしも予備校に通う余裕があるならば、TACがおすすめです。

合格者がおすすめする本

ここでは、おすすめの本について紹介します。

私が実際に読んで非常に役立ったのが、「元法制局キャリアが教える法律を読む技術・学ぶ技術」です。

この本を読めば、効率的な法律の勉強方法が分かります。

宅建の勉強は、そのほとんどが法律の勉強です。

もし、宅建の勉強に行き詰まりを感じている場合は、法律そのものの仕組みを分かっていない可能性があります。

法律の勉強方法がわかれば、宅建の勉強もはかどるので、ぜひ一度読んでみてください。

宅建士の資格をもつメリット

宅建士の資格には、様々なメリットがあります。

まず、不動産関係の仕事に就く際に、非常に有利です。

宅建業を営む場合、事務所(モデルルームや案内所含む)で宅建業に従事するスタッフが5人につき、1人は宅建士でなければなりません。

そして、転職や退職で宅建士が足りなくなった場合は、2週間以内に補充しなければならないのです。そのため、宅建士を求めている企業は非常に多いと言えます。

また、宅建士は「難解な不動産資格」として有名です。そのため、不動産業以外に就職する際も、宅建に合格するだけのポテンシャルがある人材としてアピールできます。

さらに、不動産の基本的な知識が身につくので、不動産投資をする際にも役立つでしょう。

大学生が宅建士を勉強するメリット

大学生が宅建士を勉強するメリットとすると、就活が有利になる点があげられます。

不動産業を志望している場合はもちろん、それ以外の業種へ応募する際も宅建試験同格はアピールポイントになるので、勉強して損なことはありません。

また、この先の人生において転職する際にも、大学時代に取得した宅建は必ず武器になります。

宅建試験に合格すれば、その実績は一生有効です。

まとまった時間を確保できる大学時代に、リスクヘッジとして宅建を取得しておくことは賢い選択と言えるでしょう。

女性宅建士の需要が高い理由

最後に、女性宅建士の需要が高まっている理由について紹介します。

宅建士の重要な仕事の一つが、顧客への重要事項説明です。顧客が女性の場合、この重要事項説明を同じ女性から受けたいというニーズが一定数存在します。

そういったニーズに対応するため、社内に男性女性双方の宅建士を配置したい不動産会社も多いのです。

重要事項説明は、顧客との最後のコミュニケーションの場です。

柔らかいコミュニケーションをとれる女性宅建士の需要は、今後ますます高まっていくと予想されます。ぜひ、宅建取得を目指されてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
谷口
谷口たろう

ライティングオフィス『Luna企画』代表
宅地建物取引士試験に合格しているライターとして活動しています。不動産に関わる知識・情報・制度を、皆さん目線でお伝えします。

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